全自病の信越地方会議(飯田)に出てきました。幹部職員が集まり、熱心に議論していました。医師不足や看護師不足の話でもちきりです。精神科医は残念ながら私一人でしたので、最後に東日本大震災こころのケアチームについて発言しました。近年の保健師活動の脆弱化が、震災を機に一気に危機として露呈しました。

学会や研修会はそれぞれの参加者の雰囲気が違います。若いころに出た精神薬理の学会では皆が背広とスーツケースだったので驚きました。最近ではアルコール依存症の学会にアロハシャツを着て出席し、ある先生に叱られました。今ならば、クールビズかも。

特別講演は菱田春草のお話でした。9月には没後100年展が、飯田市美術館で開かれます。日本画では描かれていない空間や間を大事にする、一方、西洋の油絵ではすべてをリアルに書き尽くすといいます。

そういえば集団精神療法でも、欧米よりも、日本では沈黙や間がより大事にされています。皆さん、何分間くらいならば、沈黙に耐えられますか?

しかし何事にも例外はあります。成田空港近くの川村美術館は、西洋のお城のような建物と池が素敵ですが、ご存じですか?展示されているマーク・ロスコの作品は色彩が分割されただけの、何も描かない絵です。想像しにくいでしょうが、例えれば、古民家にある帯戸を絵にした感じです。比較的明るい色の作品もあって、ポスターを家に飾ると、周りにちょっとしたサンクチュアリが創り出せます。