なでしこジャパンの佐々木監督は、目やに、鼻毛、加齢臭まで気配りしているそうです。私も若いころは全く気にしなかったのですが、最近は身なりも少し気にしています。しか、合うサイズがとても限られているので困ります。

さて、ティモシー・ハーディング博士についてもう少し紹介します。拷問等防止ヨーロッパ委員会(CPT)の特別委員として、ヨーロッパの拘禁施設(刑務所、精神病院、入管施設などを含む)に対する調査活動などをされています。日本の精神医療制度の問題点と国際人権法の双方にも詳しい。登山が趣味で信州の山にも登られたと聞きます。実は、この冬にも大阪大学に来ていたのですが、うまく駒ヶ根にお呼びすることができず残念でした。

小林信子さんは博士と親しく、自ら海外に出て研修して、イギリスを中心にしたヨーロッパの精神医療事情に詳しい方です。国立精神・神経医療研究センターや都立松沢病院にも面会活動を行っておられて、経験豊富なので、当センターの訪問をお願いしました。リッチモンド・フェロウシップという社会復帰活動にも詳しいはずです。

昨夕も電子カルテの委員会が遅くまでありました。専門用語が飛び交うので私もついていけない所がありますが、皆さん、足を引っ張る初歩的な質問をどんどんしましょう。先を急いだ工程表が示されていますが、どうも病院建築と同じくらいの根負けしない議論が求められます。専門家はシステムの基幹的な部分に関心が行きますが、使う職員からすれば、住宅建築を例にとれば、配線や収納スペースなどの一見些末なことが、使い勝手を大きく影響します。さらなる職員増加だけでなく部屋の用途変更にも備えた拡張性のある設計が必要です。クリ二カルパスも大問題ですが、セキュリティや非常時のバックアップの問題も控えています。

もちろん病院建築と同じで完全な答えはありませんので、「進化し続ける電子カルテ」が基本コンセプトです。精神科医療では、画像や検査結果ではなく、多職種間の情報の共有化と統合が一番重要であるとはっきりしてきました。欠点としては、バラバラの場所で入力を可能にすると、簡単に済む会話でのコミュニュケーションをしなくなると言います。メールで単純な情報交換はできても―たとえば、支援会議の時間と場所、診断書作成の期限のお知らせ―、議論による治療方針決定は、面と向かわないとまずできません。 遠目から議論を見ると、現時点での電子カルテの利点と欠点のエッセンスを抽出している作業にも見えます。