新病院になり約半年がたったので、南信地区の精神科病院まわりを再度行っています。8月1日からの外来初診予約制(救急を除く)の導入、そして児童精神科の現況を主に説明しました。すでに4か所に行きましたが興味深い点がありました。

近くの病院では、やはり一時的に初診患者の減少となりました。しかし、当センター地域連携室の頑張りにより、今は元に戻っています。それでも、外来患者の増加への対応―セカンドオピニオン的受診も含まれる―や急性期病棟の回転率の上昇が課題となっているので、各病院に御協力をお願いしてきました。

意外だったのが、認知症問題です。当センターへの初診が減っているので、他の病院に入院依頼が増えて困っているかと心配しましたが、違いました。病床回転率が上がっているというのです。背景には上伊那地区の福祉施設やグループホームの急増があるようです。

認知症に対するプロジェクトが進行中ですが、どうも「ドーナツの穴を見ている」感じです。(ドーナツの歴史や偏愛については、「村上ラヂオ」(新潮文庫、2003)に詳しい。)私見では、かかりつけ医が認知症を診断するよりも、患者の在宅での様子を把握して、身体疾患を治療するという本来の仕事に徹していただき、必要ならば専門医に紹介する姿勢でよいと思われます。コミュニティで支える姿勢がとても大事です。

自分たちの得意な分野をそれぞれにしっかり担当する方が大事です。ドーナツは皮(身?)を食べなければ美味しくありません。