年に一度の体験グループに参加して来ました。今年は震災の影響などがあり、参加者が少なかった。例年の3分の2ほどでした。

グループにも東日本大震災の影響は避けられず、私自身も喋りすぎていることに途中で気づき、これは躁状態の患者さんと同じ心境だと反省しました。

日本中が「ガンバレ日本」と言いがちですが、実は個々人の受け取り方には大きな違いがあります。津波による被害はオール・オア・ナッシングで、生と死の明暗を分けましたし、原発問題は故郷の喪失をもたらしました。サバイバーズ・ギルティ、つまり生き残っても罪責感を抱いている人がいます。お年寄りを抱えた家庭では逃げ遅れた人が多かったそうです。また、幸運にも助かったお年寄りも、元の土地に帰りたがります。

支援者の中にも、何度も救援に出向く人から、助けてあげたいが怖くて行けない人まで様々です。私も、阪神淡路大震災の時は何も出来ませんでしたが、中越地震、そして、今回とで少しずつ心構えが変わっています。  支援者で一番大変な思いをしているのは、最初に義務的に派遣された、警察、消防、そして自衛官ではないでしょうか。今も大変な思いをされているでしょう。

震災の影響は圧倒的ですが、これまでの日常生活にあった潜在的な問題を、一挙に顕在化させたと見ることもできます。政治的・社会的問題から、行政や医療システムの問題、家族の問題、最後には個人の精神的な問題まで多岐にわたります。

当センターからチームを派遣することは限界に達していますが、他に自分たちにできることはないかと考えています。各専門家は大所高所から論じていますが、地を這うような活動も必要です。