電子カルテの操作研修に2回、参加しました。聞いているだけは覚えられないので、パソコンに入っている操作研修ビデオを見なおして、メモをとりました。もう一度、研修会に出るつもりです。

スティーブ・ジョブズの訃報を聞きながら、電子カルテで何が出来るのかと素朴に考えてみました。一番はやはり情報の共有化・ネットワーク化ではないでしょうか。 はじめは院内、次には他の医療機関などと、最後には患者や家族との間に必要です。 ひらかれた病院づくりというコンセプトにもピッタリです。

しかし、情報のセキュリティ問題以外にも、理想を実現するには幾つかのハードルがあります。まずはキーボード入力が楽しくない。キーボードの並びはタイプライターからきていますが、開発したレミントン社は早く打ち過ぎて壊れないように配置したと聞いて驚きました。左手入力が多くなっています。日本ではさらに漢字変換が加わるので大変です。使いやすく改良するよりも、長いものには巻かれろという風になっているようです。いつの日かキーボードが無くなる日を望みたい。使って楽しい電子カルテというコンセプトはどうでしょうか?

電子カルテの画面を見て、最初に思ったのは、まわりのボタンやアイコンが多すぎることです。全部はとても使いきれません。確か、中井久夫先生がいっぺんに覚えられるは5つか6つのことと言われましたが、少ないボタンで思考過程に従って順に開いてゆくことはできないのでしょうか?現状はやるべき業務について取りあえず全部をのせようとしているが、整理はついていないという印象です。幾つもやり方があってかえって複雑になっている気がします。マルチウィンドウを使って、他の記録や過去の記録を参照しつつ入力することが十分にできないので困ります。また、開いたそれぞれの画面のデザインに統一感がありません。作る人が違うので仕方がないのでしょうか?デザインを重視してもっとシンプルな電子カルテを望みたい。

そうはいっても電子カルテの最大の利点は、読めるということです。多職種の記録を読む、横の閲覧性はたいしたものです。しかし、縦の、過去記録の検索に関してはまだ力が足りません。「テレビはただの現在に過ぎない」と大宅荘一が昔に言いましたが、電子カルテもそうでしょうか?精神科では、同じ病名で症状や経過の違い、そして投薬についても個人差が大きいので少なくとも2~3年の記録をさっと見たいです。 画面をなでて、めくれる時代は来るのでしょうか?

日進月歩の技術なので、一寸先が分かりません。投資額が多いのですが、将来はクラウド化という声も聞きます。各ベンダーがユーザーを囲い込むのではなく、共通言語で話せるようにするには国の責任も大きいと感じます。お隣の韓国にだいぶ後れを取っています。