10年間のビジョンが話題になっています。当センターの将来計画の策定が求められています。

「ビジョン」の元の意味は、見る力、あるいは感覚です。異常な状態の中で見られた、あるいは見られたと信じられた状態という意味もあります。つまり、幻影、空想、あるいは想像という意味になります。

将来計画を立てる場合にも、目先の問題の解決だけではなくて、将来の見えない課題を見る力が要求されます。

林宗義先生(世界精神保健連盟名誉総裁)は、優れた中核的センターの機能として ①臨床;診断,治療およびリハビリテーション 、②教育・訓練;チームアプローチ 、③研究;臨床研究,社会精神医学的研究,評価研究,生物学的統計的研究④調整とコンサルテーション、をあげました。各論的には、プライマリーヘルスケア制度を提案していて、先日の原田先生の(三重県立こころの医療センター)のケースマネージャーの話と共通点があり興味深いです。

新病院となり、最初の5年間はマスタープランに掲げられたことを実現するだけ精一杯となるのは仕方がありませんが、すでに新たに発生する問題も見え始めています。たとえば、思春期・青年期患者への対応です。

後の5年間に備えるには、教育・研究機能をもっと高める必要があるでしょう。さらに有為な人材を集める必要があります