夏休みは、院長が率先してとるようにと勧められます。昨年はウルグアイへ出かけましたが、今年は残念ながらカルタヘナ(コロンビア)の世界集団精神療法学会には行けませんでした。しかし、リフレッシュ休暇の年でもあるので、どこかで続けて休みをとりたいと思っています。

信州の子ども達は、夏休みがお盆過ぎまでしかないので可愛そうです。私の出身地では8月末日まで続いたので、最後の10日間はとても長く感じました。いとこたちが泊まりに来て、蚊帳を吊ったのも懐かしい思い出です。今では交通も便利になり、親戚同士で泊まることは少なくなりました。

入院した患者さんが、しばらくすると「家の用事をしたい」、「仕事をしたい」と言い出されます。それが回復によるのか、あるいは焦りによるものかを知るために、「退屈感」があるかどうかを尋ねます。しかしわが身を翻って考えてみると、退屈感を味わったのはいつだったろうかと悩んでしまいます。

精神科医はバカンスに南に行きたがるという説があります。今夏は三重県のリゾートホテルを利用しました。毎日プールに通ってまわりを見るとプールにはいろんな人たちがいます。せっせとバタ足を繰り返してトレーニングする若い女性、水中歩行をしながら友達とぺちゃくちゃ話して口の運動にもおこたらない女性たち、バーを使って浮かんで昼寝を決め込む女性、プールに入らずジャグジーを利用する男性などです。子ども連れの家族は近くの浜辺まで出かけます。浜茶屋からの音楽はJ-popでした。

早朝に海岸を散歩するとサウナに入ったようなむっとした熱気がありました。信州のカラッとした空気は快適ですが、季節感を感じるには湿度も必要です。人間は生まれた所によって汗腺の数が違うといいますから、そのせいかもしれません。帰り道に寄ったおかげ横丁では、猛暑の中を歩き回り、ぐっしょりと汗をかきました。夏休みは、病院の人工環境から抜けだす良い機会です。