新病院になり、初めて受診される患者さんが急増しました。初診予約制なのですが、地域連携室へ相談の電話をかけられた方のうち、約半数が受診されます。そして、8割の方が再診されます。1日の平均外来患者数は、旧病院の約1.5倍に上り、駒ヶ根モールがにぎわっているのはとても有り難いです。

増加した外来患者さんに対して、十分な医療が提供出来ているかを検討するために、2回のブレインストーミングを行いました。外来の問題は、現在の問題であるだけでなく、病院の将来を決定するとも考えたからです。

もともと日本の精神科医療は通院間隔が短く、診察時間も短い傾向があります。近年、長期処方が認められましたが、私の場合を調べたところ、4週処方と2週間処方が2対1の割合でした。欧米のように3ヵ月投与とはなっていません。待ち時間を減らして診察時間を十分にとるには、病状が安定している患者様の処方日数を延ばす必要があります。そして、必要に応じて訪問看護やデイケアなどによりコメディカルスタッフがケアするのが適切です。つまり、外来でも、入院と同じく多職種チーム医療が展開するのが、必要な方向です。あるいは、何が何でも入院しない方が良いと頑張るのでなく、「至適入院」(林宗義)という考えもあるでしょう。

また、病院名が「こころの医療センター駒ヶ根」と柔らかくなった影響から、うつ病や適応障害の方の受診が増えました。当センターの外来機能と病院機能をバランスよく発展させるためには、誠に申し訳ありませんが病状が落ち着いた時点で、近くのメンタルクリニックやかかりつけ医への転医をお勧めすることがあります。

今後、ブレインストーミングの内容を参考にして、外来患者さんを対象として満足度調査を行う予定です。