「『院長のつぶやき』が新しくなりませんね」と外来患者様から声をかけられました。実は、三重県立こころの医療センターの原田雅典院長の訃報にしばらくショックを受けていました。同じ頃に院長職となったので、親近感を持ってお話しさせていただいていたのに、とても残念です。

病院改築にあたって、見学に何度もお邪魔しましたし、2011年8月には当センターに御講演に来ていただきました。大学病院と精神保健福祉センターと精神科病院にそれぞれ10年ずつ勤められた経験をもとに、幅広い見識をお持ちでした。職員とのコミュニュケーションを図るために、院内LANを活用されていると穏やかに語られました。
 オーストラリアの事例を参考にした、ユース・メンタルサポートセンターという、若者へのアウトリーチ活動の紹介がユニークでした。思春期・青年期患者への早期介入プログラムに、医師から権限移譲されたケアマネージャーが活躍しています。学校訪問も行っていると聞いて、精神保健福祉センターでの活動が下敷きになっていると感じました。

三重県立こころの医療センターでは、これから病棟を減らして外来を拡充すると伺いました。当センターでも、入院だけでなく外来でも多職種チーム医療の展開が求められています。原田先生から受けた刺激を糧にして、当センターの将来について今後とも考えてゆきたいです。