今年の全国自治体病院協議会精神科特別部会総会・研修会は、「自治体病院精神科ここにあり」という勇ましいテーマでした。改築あるいは改革を進めて、多くの自治体立病院が新しい方向性を見出しているからでしょう。1日目には「アウトリーチ」が取り上げられました。入院に頼らずに、予防、治療、リハビリテーションのすべてを地域の中で行うという動きです。
 来たる9月26日にはこのテーマで萱間真美先生(聖路加国際大学)の公開講座を当院で開催します。また、長野県でアウトリーチの第一人者である木曽の金松直也先生に、10月4日(土曜日)の病院祭におけるご講演を依頼しました。興味ある方は奮ってご参加ください。

 2日目には、DPAT(Disaster Psychiatric Assistance Team)について議論しました、DMATに準じて災害時の精神科救援チームの取り組みが国で始まりました。しかし、まだ全国で8チームの参加にとどまっています。午後には就労支援についての講演を聞きました。大阪の診療所が中心の就労支援の試みを紹介されました。法定雇用の制度は出来ましたが、精神障がい者の場合は、就労意欲は高くても長続きしないという現状があります。外部機関に任せるだけなく、病院独自に出来ることはないでしょうか。

 3日目は、今話題の「危険ドラッグ」を含めた薬物依存症がテーマでした。基礎から医療、矯正まで幅広く話されました。法改正により、覚せい剤事件で3年間の刑を言い渡された人は、最後の1年間は社会内処遇となります。つまり保護観察3年間の処遇となります。その間の依存症治療をどうするかが喫緊の課題となっています。また生活の場の確保も必要になります。午後には大阪府立精神医療センターを見学して、やっと3日間のスケジュール終わりました。
 ところで、この総会・研修会を、来年は北海道ですが、2年後に駒ヶ根で開催する予定になっています。職員全員の協力が必要となります。

 その後は東に走って、「夏の体験グループ」に2日間、出席してきました。大、小6回と長丁場の体験グループは少々きつかった。しかし30年以上続くグループなのでなじみの関係になり、日ごろの管理職から等身大の自分に戻る時間です。最近は記憶力の衰えに気がつきますが、新しいことばかり追い求めずに「変わらないもの」へと回帰する場所です。