暑かった夏も、あっという間に過ぎ去りました。

昨年のように夏バテしないために、早々と7月に休暇を取りました。梅雨空の下を、軽井沢の温泉に泊まって美術館を巡りました。好きとはいっても現代美術ばかり見ていると、頭がグルグルしてきました。千住博美術館の滝の絵だけが、今はこころに残っています。雨に濡れた庭のギボウシも見事でした。

今年も夏に入院患者さんがとても増えました。ヒトも異常気象の影響を受けるのでしょうか?以前はお盆だけは外泊したいという希望がありましたが、今では逆にお盆は入院して休みたい、あるいは休ませたいと頼まれます。兄弟姉妹が帰省して一時的に大家族になることが、かえってストレスのようです。

忙しい中で、例年のごとく全国自治体病院協議会精神科特別部会総会・研修会のために帯広に出かけました。総合テーマは「精神科医療のリカバリー」です。

1日目のシンポジウムは「嗜癖と向き合う精神科医療」。当院の認定看護師の発表は、患者さんとの関わりがリアルに聴衆に伝わりました。

2日目は医師と看護とコメディカル(医療技術者)の3部会に分かれて進行しました。医師部会では「災害とトラウマの精神科医療」のシンポジウムがあり、長引くPTSDやうつ病の問題だけでなく、レジリエンス(精神的回復力)や外傷後成長モデルが取り上げられました。

3日目は。「精神科医療の夢を語る」。シンポジストの内、作業所を営む当事者の発表が一番ユニークでした。

「心がけていることは『出来るだけ何もしない、手を加えないこと』です。小さなことの繰り返しにより、夢が叶います。作業所ではミーティングはしないが、雑談を大切にして結論を急がない。医者との診察でも長くつきあうと、治療のことより雑談になる。」

と言われて、私も同感しました。

さて、この会を来年8月に長野県松本市で当院が運営するという大役を引き受けました。全国の自治体病院の仲間とネットワークを築く貴重な機会なので、全職員が協力して取り組みます。