11月に初旬に日本病院・地域精神医学会に出席しました。高速バスから降りて、モノレールに乗って多摩センターに行くのは初めての経験で した。目の前に拡がるのは、丘陵地を開発して立てたマイホームの数々です。建築家が見れば、デザインから年代別に分類できるのかも知れません。

この学会の前身は1957年に始まり、1968年に「病院精神学会」となりました。1984年には、名称を「病院・地域精神医学会」と変えていま す。「病院から地域へ」という今の流れの先鞭をつけたと言ってもよいでしょう。多職種チーム医療やユーザー参加も、この学会の特徴です。

今回は、退院支援を中心にした分科会に出て、新しい刺激を受けました。若者向けのグループホーム(独自加算あり)や職員二人体制の通過型グループ ホームと、東京ではグループホームが多様化しています。病院全体で委員会やチームを組織して退院支援に取り組む話には、全く同感しました。また、薬剤師に よる減薬プロトコール(減薬計画)や行動制限最小化委員会が機能するには、医師の積極的な参加が不可欠です。最近、障害者雇用がいっそう推し進められてい ますが、外部コンサルタントを活用して業務整理をしながら障害者雇用を増やす民間病院の報告は、とても新鮮でした。

東京都では、多摩地区に精神科病院が偏在していると、つとに指摘されています。学会では多摩地区の精神科病院を訪問調査し、半数余りの協力を得て特別報告「東京多摩地区の精神科病院の現状」を行いました。

この学会には、研修医の頃から長く参加しています。このたび理事に選任されたので、学会の活性化のために何が出来るかと微力ながら考えています。