東京出張の合間に、上野の美術館に出かけた。お目当ては「ゴッホとゴーギャン展」
である。天気が良かったので上野の森には親子連れを含めて大勢の人が歩き、大道芸 が出ていた。あわせて60点ほどが展示されてゴーギャンの書いた椅子やヒマワ
が、ゴッホとどう違うかが比較できる。二人は惹かれあって同居したが、芸術家同志
なのでたった二ヶ月で破綻してしまった。お金のなかったゴッホは自画像を何枚も書
いているが、それぞれの違いが私におもしろかった。

会場は結構混雑していて、前に進むようにと何度も促された。最近の美術館には音声ガイドがあって、指示に従って動いている人もいる。今回は声優の小野大輔さんと杉田智和さんだが、私には知らないひとである。解説の所で人が溜まらないようにという配慮だろうが、解説文が長く、そこで滞っていた。

そういえば、大学教養部の時、美学の授業で困ったことがあった。取るべき授業の数を間違えて、というか一度に両方をとれない授業をとってしまい、最後に単位が足りなくて進級できないと聞かされて驚いた。慌てて一回しか授業に出なかった美学の仁科先生(亡くなったので名前を書いてよいだろう)に頼み込んで、セザンヌについてのレポートを書いてパスさせてもらった。今の大学では考えられない話かもしれない。

香川県や金沢市の病院では、アート・イン・ホスピタルという試みをしている。あまり子どもっぽくなっても困るのだが、地元の芸術家や学校と協力して何か精神科らしい試みは出来ないか。春日部市立医療センターの例もある。

http://www.kasukabe-cityhp.jp/about/facilities/hospitalart/index.html

精神科病院から、地域に文化を発信したいという夢はかなえられるだろうか。