院長あいさつ

院長 埴原 秋児
このたび、樋掛忠彦前院長の後任として、平成30年4月1日付けで県立こころの医療センター駒ヶ根の院長を拝命いたしました、埴原秋児です。
当院は、県立の精神科単科病院として、昭和31年の設立以来60年以上にわたり長野県の精神科医療の中核としての役割を果たして参りました。新病院への改築を経て平成23年1月からは「こころの医療センター駒ヶ根」と名称も新たに「地域に開かれた病院」を目指し、質の高い精神科医療の提供に努めています。
現在、129床とコンパクトな病床サイズですが、精神科救急病棟、アルコール依存症入院病棟、児童精神科病棟、医療観察法ユニットなど多様化した精神科医療のニーズに対応した病棟を整備しています。また、クロザピンや修正型電気けいれん療法も行っています。外来では、精神科デイケア・作業療法などのリハビリテーション、訪問看護など地域生活支援にも力を入れており、多職種チームアプローチを基とした実践を行っています。
研究活動、人材育成に関しては平成29年から精神科研修・研究センターを設置し、信州大学との連携大学院教育を開始しました。これにより、当院で臨床経験を積みながら臨床研究を行い、大学院での博士号を取得することが可能になりました。当院の専門性の高い精神科臨床と研究実績のある医師の指導により、信州大学と連携し、県内の精神科医療に貢献できる質の高い医療人材を当院から輩出していくことを目標にしています。
今後とも長野県民の心の健康を支え、県域全体の精神科医療体制を高めるべく、職員一同、誠意と使命感をもって尽力する所存ですので、より一層のご理解とご支援をいただきますようお願い申し上げます。
基本理念
基本理念
- 私たちは、患者さんの人権を尊重し、信頼される医療サービスを提供します。
- 私たちは、長野県の精神科医療の中核病院として、質の高い専門医療を提供します。
- 私たちは、医療安全を推進し、人にやさしい病院を目指します。
基本方針
- 患者さん一人ひとりと向き合い、権利の尊重と個別性への配慮に努めます。
- 救急・急性期を始めとする地域のニーズに応えるとともに、長野県の精神科医療の中核を担います。
- 良質で安全な精神科医療を提供すべく、専門的知識の習得と医療技術の向上に努めます。
- 多職種チーム医療を実践します。
- 保健・医療・福祉・教育機関と連携して、患者さんの地域生活を支援します。
- 精神科医療を担う人材育成と医療の質の向上のための研究・研修に取り組みます。
患者さんの権利と責任について
私たちは、次に掲げる患者さんの権利を大切に考えています。
また、安全かつ効果的な医療サービスを享受するために、患者さんとご家族、医療者は、互いにそれぞれの立場を尊重しながら、協動して治療にあたる責任があります。
- 必要な医療情報の提供とその説明を受ける権利
- プライバシーを保護される権利
- 良質かつ適切な医療・福祉サービスを受ける権利
- 個人の尊厳が守られる権利
- セカンドオピニオンを求める権利
職員倫理綱領
- 私たちは、公平・公正に最善の専門医療を提供します。
- 私たちは、日ごろから信頼関係の構築に努め、患者さん中心の医療を推進します。
- 私たちは、職務上知りえた秘密を守ります。
- 私たちは、精神障がいに対する差別と偏見を解消するための啓発活動に取り組みます。