入院した患者さん、ご家族に「ソーシャルワーカー(PSW)です。退院後の生活を一緒に考えていきたいです。」と自己紹介します。珍しい私服の職員、聞きなれない職種名にとまどわれる方も少なくありません。しばしお話した後、お聞きすることがあります。「今、どのようなことに困っていますか?」

唐突な質問ですが、様々なことをお話ししていただけます。生活や仕事、入院をしたことへの不安など様々です。そこから患者さんとの関わりが始まります。

入院中、患者さんは医療スタッフと関わりながら自分の生活から少し距離を取り、休息を取りつつ退院にむけた生活を送ります。PSWは他の医療スタッフと相談しながら、本人と一緒に安心かつ本人らしくいられる場所や相談機関などを考えていきます。入院時に困っていたことの「本質」を考え、退院後の生活の安定のために人や資源をつないでいきます。

時々こんな言葉を聞きます。「こんな(相談できる)ところがあるなんて知らなかった。前から知っていたら…」「ずっと自分が頑張ればいいだけだと思っていた…」入院まで孤独に頑張り続けた疲れた心の声を感じます。

相談したくても心のうちを誰にでも話せるわけではなく、相手を知り、信頼し、また自分の心の声を紡ぐ時間も必要です。そして入院生活の中でその人の応援団ができ、退院してからの長い人生を穏やかに納得して過ごすための準備ができたらと思っています。そして、病院も応援団としてぜひ活用してもらいたいと思っています。

(精神保健福祉士)