数年前の話になりますが、「落ち込んだりやる気がおきないなどの精神的な不調を感じたことがある人が労働者の4分の1を占め、そのうち7割以上が休職も通院もせずに働いている」との調査結果をニュースで伝えていました。しかし、その状態が長く続くとうつ病などの気分障がいを発症することもあります。休職するほどの重症となってしまうと復職までに時間がかかることがあるので、不調を感じて辛いと思っている場合は、早めに医療機関にご相談ください。

また、気分障がいなどで休職をした場合は、医療機関で行う復職に向けたリハビリプログラムを受けてから復職すると、その後の就労継続率が良いという研究結果が出ています。プログラムでは、復職を目標とすることはもちろん、再休職しないということも目標としています。

当院の復職プログラムでは、仕事のことだけではなくこれまでの人生を振り返り、仕事を含めた「自分らしい人生」について考えて頂く機会を作っています。復職後、以前と同様に働くことが難しくなることもありますが、仕事と自分の人生を充実したものにしていけるように、「なぜ働くのか」「自分が大切にしているものは何か」を振り返ることはとても重要です。

復職プログラムは県内で4箇所の医療機関で受けることができますが、まだまだ認知度も低く、リハビリを受けずに復職している方も多いのが現状です。もし周りで悩んでいる方がいましたら、復職プログラムの存在を伝えてあげてください。

(デイケア担当精神保健福祉士)