厚生労働省によると「健康な食事」とは、健康な『心身』の維持・増進に必要とされる栄養バランスを基本とする食生活が、無理なく持続している状態とされています。つまり、健康を維持するためには、毎日安定的な食事を継続していく必要があります。
 しかし、認知症では、食欲低下や偏食により、摂食障がいでは、体重増加に対する恐怖心から、必要な食事量の確保が難しくなる場合があります。一方、統合失調症やうつ病では、精神症状の悪化により昼夜逆転となり、夕食や夜食の摂食過多、朝食欠食の悪循環になる傾向がみられます。そのため、精神疾患をもつ患者さんには、低栄養、糖尿病、高度肥満などの合併症を有する方が多く見受けられます。
 食事は生活リズムを整えるための重要な要素です。私たち管理栄養士は、患者さん一人ひとりの生活状況を確認しながら食生活の聞き取りを行い、改善すべき問題点を提示して、実行しやすい方法を一緒に考えていきます。食事がなかなか受け入れられない患者さんに対しては、食べられる食材を中心に料理法等を工夫して、必要量が確保できるようアドバイスを行っています。また、精神症状の悪化により生活リズムを整えるのが難しい場合は、患者さんの気持ちに寄り添いながら、改善のきっかけになるような食事プランを提案しています。
 患者さんが家庭や地域において、健康的で自立した食生活を送ることができるよう、多職種チームで連携しながらサポートを行なっています。
(管理栄養士)