心の病は検査などで数値や画像にできず、目には見えません。周囲の人にわかりにくいのはもちろん、当人ですら自分の状態を理解できず、中には病気だという自覚が持てずに苦しんでいる方も少なくありません。また、病状が安定して元の生活に戻ったとしても、再び調子を崩してしまいやすいのも特徴と言えます。調子が良いからといって油断して治療を怠ったり、回復を焦って負担がかかるとたちまち再発します。

そのため普段の生活の中において病気をコントロールし、どうストレスと向き合っていくかが重要となり、その取り組みに終わりはありません。中には病気を機にその後の人生設計の変更を余儀なくされる方もいらっしゃいます。

当院にはリハビリをしていただく「デイケア」という部署があります。通院して生活のリズムを整えながらコミュニケーションの方法を学んだり、体力や集中力をつけたり、病気についての必要な知識を得たり、自分にとって必要な活動をしていただいています。

スタッフとして一番大切にしているのは病気に負けず自分らしく生きるための力をつけるお手伝いをし「その方自身が望む人生」が実現できるよう支援することです。

リハビリと言っても不足している部分を回復・補うだけではありません。自分の長所や得意な部分を数多く見つけて伸ばし、その後の生活に活用できるよう皆さん日々頑張っています。

現在はストレス社会と言われます。そんな中でも自分らしさや人生の舵取りを奪われないことで心の健康は保たれます。

(デイケア科看護師)