「眠れないから」「嫌なことが続いて、一時でも気を紛らわしたい」そんな時頼ってしまうものはありませんか?
眠れない時に飲むお酒、ストレス発散のパチンコ、活気を出そうとして風邪ではないのに風邪薬をのむ、といった自分なりの対処法を続けているうちにいつの間にか依存症になっていた。依存症の診療ではそんな方々が来院されます。
依存症の中でもギャンブル依存症は、借金の発覚で判明する事が多いため、家族は慌てて目の前の「借金」という問題にとりかかります。本人を怒る、親戚に肩代わりをお願いする、金銭の管理や整理をする等、家族は問題解決に必死になり、なかなか病院を受診するという考えは生まれません。やがて借金問題が解決すると家族は安心し、本人も反省するためいったんギャンブルは止まります。しかし、ギャンブル依存に対しては何の対処もしていなかったため、数年後にまたギャンブルをして借金が発覚するということも…。
ギャンブル依存症も他の依存症と同じように脳が刺激を欲してしまうという一つの病気です。このコロナ禍で自粛要請が出ているにもかかわらず、連日パチンコ屋に行列ができるニュースが流れました。非難されることが分かっていながらも、パチンコ屋へ並ぶ姿から潜在的なギャンブル依存の存在を強く感じました。
ギャンブル依存も治療の手段があるということを皆さんに知っていただき、当院も回復へのお手伝いができれば良いと思っています。
(精神保健福祉士)