思春期は、自分を知り、社会的に自立していく時期です。自分を知るということは誰にとっても難しいことです。自分は何が得意で、何が苦手なのかを知り、自分が社会の中で果たすべき役割を知っていくということも、自分を知るということの一つです。
生まれつき対人関係が苦手で、一つのことに強い興味がある人がいます。誰にとっても思春期は格闘して苦しい時期ですが、生まれながらに苦手なところがある人は、より一層大変になることもあります。苦手なところにとらわれすぎず、得意なところをのびのびと伸ばして、大人と一緒にやって成功した経験を多く持つ人は、自信をもっていろいろなことにチャレンジし、苦手部分は人に相談することができるようになります。その苦手部分を相談する時に、医療機関が役に立つことがあります。 
生まれつき苦手なところがある人たちの中で、うまく自信が持てずに、自分の長所や短所がわからないまま思春期を迎えてしまったような場合でも、その時から相談することは遅くはありません。
そのほか、うっかりミスが多く、物事に集中できない、忘れ物やなくしものが多い、じっとしていられない、待つことができずに即実行してしまうという特性を生まれつき持っている人もいます。
また、思春期は、統合失調症、うつ病、躁うつ病などにかかりやすい時期でもあります。
いろいろな精神疾患を克服し、難しい思春期を乗り越えていくために、思春期外来に通ってくる方がいます。
(精神科医師)