こころの病気には、統合失調症やうつ病などのさまざまな病気があります。      
こころの病気になると、脳は過度に敏感になったり、働きが悪くなったりします。脳が敏感になると、いきなり大きな声を出したり、興奮して暴れたりすることがあります。脳の働きが悪くなった場合は、焦ったり、いつもできるはずのことができなくなったりもします。つらい状態からなんとか逃れようと自殺を選ぼうとしてしまう場合すらあるのです。さらに、自分のこころの状態に耐え切れずに、自分や家族などを心ならずも傷つけてしまうような方もおられます。
身体が悪くなれば体の治療を行うように、こころが病気になれば、こころの治療を行う必要があります。
こころの医療センター駒ヶ根では、平成23年2月1日から精神科救急病棟での診療を開始しています。精神科救急病棟とは、急性期の治療が求められる方に集中した治療を行うことで患者さんたちがまた社会で生活できるように支援を行う病棟です。昨年一年間では延べ12362人の方がこの病棟で入院治療を受けられました。  
特徴のひとつは3か月以内という短期の入院期間であること、もうひとつはさまざまな医療スタッフがチームを組んで治療にあたることです。薬物療法が中心ですが、治りにくい症状の方には、電気を使った治療も行います。
適切な時期に適切な治療を行うことで少しでも多くの患者さんが社会での生活を落ち着いて送ることができるように皆で毎日一生懸命頑張っています。
(精神科医師)