平成26年9月、木曽の御嶽山が噴火しました。その時にこころの医療センター駒ヶ根から出動したのがDPAT(災害派遣精神医療チーム)でした。御嶽山噴火災害では、一緒に登山した仲間を亡くしてしまった方の精神的な治療や、安否不明の家族を待っている方に対してのメンタルケアを行いました。

DPATは、災害時の精神的な問題に対処するために作られた専門的な精神医療チームです。平成23年、東日本大震災が起きた時に、精神医療ニーズに関する問題が多発し、避難所では対処することができなかったという反省からDPATは生まれました。DPATは平成25年に厚生労働省が活動要領を定め、その後各都道府県で体制整備が進められています。

東日本大震災発災直後、被災地ではもともと持っていた精神疾患の症状が悪化する、薬が手に入らず病状の維持ができないという問題が発生しました。その後、避難所生活の長期化によるストレス性疾患や、自らも被災者でありながら支援を行っている人たちへのメンタルケアが行われていました。東日本大震災では、全国から約3,000人の精神医療関係者が東北へ入り、医療活動を行っていました。当院からも平成23年3月から7月までの5カ月に5チームを宮城県に派遣しています。

DPATが発足した平成25年以降、年に1回は必ず全国のどこかの地域にDPATが出動し、活動を行っています。災害が多い日本において、災害が起きたあとの支援はとても重要になっています。被災された方のため、当院のDPATも活動を行っていきます。(DPAT業務調整員)