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神経発達症(かつての発達障害)とは、人間関係をはじめとする様々な社会生活の中で支障が生じる、生まれつきの脳機能の偏りです。神経発達症には、不注意や多動・衝動性を特徴とする注意欠如・多動症(ADHD)、対人関係やコミュニケーションの障害、著しいこだわりを持つ自閉スペクトラム症(ASD)、読み書きや計算などが著しく苦手な極限性学習症(LD)があります。脳機能の偏りが生じる理由は明確には分かっていません。複合的な遺伝要因と環境要因が影響し合った結果、生じると推測されています。

そう聞くと、悪いことばかりのようですが、神経発達症の子どもはみな個性的です。ADHDの子どもは人懐こい子が多いですし、ASDの子どもは真面目で、好きなことには根気強く取り組みます。学習が苦手でもほかの分野で得意なことがあります。学者や音楽家、運動選手などの優れた能力を持つ人には、神経発達症の人が多いとも言われています。 神経発達症の子どもを育てるうえで一番大切なことは、親の愛情を十分に伝えることです。十分な愛情を受けた子どもは、愛される人間に成長します。それが彼らにとって何よりも貴重な宝物になります。

当院では、子どもの発達特性を理解し、関わり方を一緒に考えることで、子どもを育てるお手伝いをしたいと考えています。

(子どものこころ診療センター長)