お子さんから頼まれている、ゲーム機やゲームソフトを思い浮かべた人も多いかもしれません。ゲームは楽しいものですが、長く楽しんでいくためにはちょっと工夫が必要です。
最近、ゲームもアルコールやギャンブルと同様に、依存性があるということが分かってきました。最初は短い時間でも十分楽しめるのですが、徐々に時間を長くしないと脳が満足できなくなります。そして、いつしかやめたくてもやめられない状態になります。ゲームに時間を奪われるので、ほかの遊びをしたり、学校に行ったりする時間がなくなります。脳が一度依存症という病気の状態になると、回復にはとても時間がかかります。回復の近道は、ゲーム以外の楽しい活動を早くたくさん見つけていくことです。
依存症の予防にも、ゲーム以外の楽しい活動をたくさんもっていることが強みになります。クリスマスプレゼントはゲーム、いいですね!さらにクリスマスの日には、お子さんと一緒にツリーを飾り付けたり、ケーキや料理を作ったり、歌をうたったり、楽器を奏でたり、家族で過ごす楽しい時間もプレゼントしてみませんか。
当院では、お子さん(おおむね小学校高学年以上)にもゲーム依存症から回復を目指すプログラム治療を外来・入院で提供しています。ゲームとの付き合い方を一緒に考えてみませんか。
【依存症医療センター 医師】