「今日もこんな時間までゲームをしてしまった。また学校に遅刻する」
「自己管理ができていないなんて言われなくてもわかっているよ」
「こんな自分でも、ゲームの中ではトッププレイヤーだ。同じチームのみんなと勝利をつかみ取り称え合う。唯一の楽しみ」
「自分にはゲームが必要だ」
インターネット・ゲーム依存症の患者さんの多くは、現状のままでは良くないことを自覚しています。家族は、ゲームに熱中し学校や仕事などをないがしろにする本人の姿を見ると、だらしないと叱責し、ゲームができないように制限をします。しかし、心のよりどころとなっているゲームを取り上げられると本人は苦しくなり、どうにかゲームができないかと家族と対立します。良くないと分かっていても本人はゲームを手放せず、心配する家族とさらに不和になり、苦しさが増していきます。
ゲーム依存症かどうかはさておき、「まずいな」と思っていることを誰かに相談してみませんか。一人で悩みを抱えていると、どんどん苦しい世界へのめり込んでしまいます。それは家族も同じです。家族も「こんなこと誰にも話せない」と抱え込まず、苦しい気持ちを言葉にしてみませんか。
誰に相談してよいか分からない場合は、思い切って病院で話を聞いてもらう方法もあります。
(精神保健福祉士)