インタビュー
精神科医
田中 康平
人の気持ちにしっかりと向き合い寄り添う医療を大切にしています。
精神科の分野に幅広く対応。
転職したきっかけは、こころの医療センター駒ヶ根が長野県の公的中核病院として、精神科医療に加えてアルコール依存症や医療観察法、児童思春期医療と幅広い分野をカバーしていることが理由にありました。
普通、精神科は子どもを診るか、大人を診るかに分けられることが多いかと思いますが、ここでは医師の希望により、大人も子どもも診ることができますし、精神科医の分野を広く診たい先生には向いている病院だと思います。
地域の患者さんと向き合うことを大切にしています。
都会に比べると、この地域では、どうしても人口も少ないし、家族と離れて暮らす方も多いかと思います。
それにより、孤立したりそのようになりやすい人も多いと感じます。結果、依存症や鬱になってしまう方もいます。
そうした患者さんは人と人との繋がりや関わりを待っています。そんな時に私たちは患者さんに手を差し伸べ、力になることができとてもやりがいを感じています。
お薬を出すとか、リハビリを行うことももちろん大切ですが、精神科医として、人と向き合うことを大切にしています。
ここではそうした地域の人としっかりと向きあうことが求められているように感じます。
地域の皆さんに来てよかったと思ってもらえるよう、診療を行っています。
他の病院にはない機能が充実した
魅力的な病院です。
まずは、児童精神科病棟の機能が独立していて、児童精神科を行うにはとても環境が整った施設だと感じました。
また、デイケア機能もとても充実していて、普通の病院よりもプログラム数が多く、多機能になっている点は、患者さんのモチベーションにも繋がりやすい良い環境だと思います。
病院がある地域環境にも満足しています。
これは、個人的な話にもなりますが、登山がとても好きで、山が近くにあるこの地域では、休日に登山が楽しめるのも魅力の一つです。
充実した児童思春期医療をこれからも支えられるように
今後、児童思春期の分野も病院として更に、機能拡充を行っていくことを目指しています。
そうした際に、機能拡充だけではなく、私自身ももっと患者さんを支えることができるようにその準備を行えればと考えています。
メッセージ
人の気持ちに寄り添うこと、子どもたちや、そのご家族に対してとことん関わることは決して簡単なことではありません。私たちは、患者さんらしい生活を送れることや患者さんの気持ちや思いを話していただけるような関係性づくりを目指して、日々の診療を行っています。同じように、患者さんの気持ちや心を診ることに対して思いや気持ちを持っていらっしゃる精神科医の先生にとって、とてもやりがいの大きい環境だと思います。