高齢化社会のいま、日本人の平均寿命は84歳となりました。認知症予備軍の「軽度認知障害」とされる約400万人を合わせると、高齢者の約4人に1人が認知症、あるいはその予備軍ということに。認知症は誰にとっても起こりうる身近な病気です。早めに症状に気づき、診断・治療を受けることで、その後の人生をよりよく過ごすことが出来ます。
症状
認知症の症状は、中核症状とBPSD(周辺症状)に大きく分けられ、以下のような症状が現れます。
当院の認知症のプログラム・治療
当院は認知症疾患医療センターとして、「専用相談窓口」と「もの忘れ外来」を開設しています。
ご自身やご家族、たいせつな人に、こんなことはありませんか?
- 直前のできごとや、話したことを忘れるようになった。
- 何となく元気がなく、興味や関心を示せなくなった。
- 今までできていた日常の家事や仕事が出来なくなった。
- ささいなことで怒ったり、不安を抱くなど性格が変わってしまった。
- 家にいても落ち着かず、ウロウロするようになった。
これらは、認知症の初期症状です。気になる症状・お悩みがあったら、当院の認知症疾患医療センター(0265-98-0766/直通)やかかりつけ医、市町村地域包括支援センターなどにご相談ください。ご相談の際は下記の「もの忘れ相談票」をご活用ください。
認知症の一部は適切な治療によって回復可能な病態もあり、一番多いアルツハイマー型認知症ならば薬物療法によって進行を遅らせることもできます。
認知症を早期発見し適切な服用・対応を行うことで、症状の進行を遅らせることが出来るだけでなく、患者さんのご家族や周囲の方もゆとりをもって対応できるようになります。