• 予約制 0265-83-3181
  • 初診予約 0265-83-4156

気分障害は大きく分けてうつ状態のみを示すうつ病と、躁状態とうつ状態を繰り返す双極性障害に分けられます。
うつ状態では気持ちの落ち込み、興味や喜びの減退、体重減少、不眠、そわそわ感、疲労感、様々なことに対しての無価値感、過剰な罪責感、集中力の低下、決断力の低下などがみられます。また死について考えたり、死にたい気持ちになったりすることがあります。

躁状態では気分が、常に高揚し、怒りやすくなったり、気持ちが開放的になったりします。それに加えてまわりから見ても異常なほど活動や活力が亢進します。具体的には自分は何でもできるといった万能感にとらわれたり、全然眠らなくても平気であったり、話が止まらなかったり、アイデアが頭の中にどんどん浮かんでくる様な感じがしたり、歯止めがきかず悪い結果になる方向に走ったりします。

治療方法

十分な休養

体と心を休めることが最も重要です。症状によっては会社、学校を休んだり、入院でしっかり休むことが必要となります。

精神療法

医師が話を聞き専門家の立場からアドバイスする支持的精神療法のほかに、認知行動療法、対人関係療法といった治療があります。

薬物療法

症状に応じて抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬が用いられます。

その他の治療法

専門的治療としてrTMS(反復経頭蓋磁気刺激)療法、m-ECT(修正型電気けいれん療法)などがあります。

当院の気分障害のプログラム・治療

rTMS(反復経頭蓋磁気刺激)療法

専用の装置を用いて脳に繰り返し磁気刺激を与えることでうつの症状を緩和させる治療です。抗うつ薬による十分な薬物療法を行っても期待される治療効果が得られない中等度以上の18歳以上のうつ病の方が対象です。(双極性障害は対象になりません)

m-ECT(修正型電気けいれん療法)

脳に電気刺激を与えることで精神疾患の症状を緩和させる治療です。
うつ病、双極性障害に適応があるほか、様々な精神疾患の治療に用いられます。
緊急性が高いが、薬物への反応が悪く、他の治療より安全性が高いと判断する場合に適応されます。

ハートフルセミナー

入院患者さんを対象にうつ病についての理解を深めたり、薬の必要性などについて学習し、退院後も安心して日常生活をおくることができるような生活のヒントをグループで考えます。

やわらか頭教室

入院患者さんを対象によりよい生活を目指すためにあたまを柔らかくする集団で行うプログラムです。毎回ちがったテーマで様々なクイズに取り組みます。

D-MCT(うつ病のためのメタ認知トレーニング)

うつ症状に悩む方を対象に全8回デイケアで行います。日常生活の思考の歪みが症状にどのように影響しているのか、またその改善策、対処法などを考えていきます。